迷路
2002年10月12日昔、キャリアウーマンになりたかった。
小さな頃から、「将来はお嫁さんになりたい」なんて思わなかった。
結婚に本気で憧れたこともない。
全く、自分とかけ離れた世界に感じていた。
父親がいて、家族がそろう日曜日がなんか嫌だったりした。
普段から家にいない父。朝食も夕食も共にすることはほとんど無かった。
母親との距離。世間話はするけど、あまり深い話はしたことがない。どこか無関心な部分も。でもなぜか、顔色をうかがっていた子供の頃。
寂しがり屋の妹。今は、男のためなら家族も犠牲にしそうだ。小学校の高学年くらいまで、いつも寝るときは母親のベッドにもぐりこみ、買物に行く時はいつも母と手をつないでいた。
妹に焼きもちを焼いたことは一度も無かった。むしろ、「子供が親離れする寂しさを、母が味わわずに済む」ので、私が大人になっても、親の関心が妹にあるから安心できるとすら子供ながらに思っていた。
心ではいつも、自分が大人になったら、親が寂しいんじゃないか?と考えていた子供時代。
だから、結婚もして欲しくないんだろうと感じていた。
そのまま、私は大人になりきれずにいた。
今となっては、親は関係ない。けど、生活面など甘やかされ、自由にしてきたのは、事実。お金にはいつも不自由していたけど。
母親が父親の悪口を言うたび、「母親には経済力が無いから離婚できないんだ」と思い、自分はそういう人生は嫌だなと思っていた。
中途半端に勉強ができた私。だけど、これといって、ずば抜けた特技も無かった。
といあえず、父は親ばかで、私を過大評価した。母は・・・とくに何も言わない。が、少し期待してるようだった。
勉強がそこそこできたのも、高校生まで。
大学ではそれまでのキャリア志向が崩れた。というのも、自分より優秀な人がたくさんいた。
自分がキャリアウーマンになれるとすら思えなくなっていた。
幼い頃から引っ込み思案で、人前が苦手。まして人の上に立つ人間になんてなれる器でもない。ということを、思い出した。
中途半端に勉強ができたから、そのことを忘れていたのかもしれない。
思えば、大学までは試験にパスするのが目標で、勉強に励んでいた。「落ちる」=「置いていかれる」気がしていた。
その先に大きな夢や希望があったわけでもなかった。
だから、目の前の目標を達成した時、方向を見失い、迷い込んだ。
そして、縁あって今の会社に。
このまま、今の仕事を極めたら、キャリアウーマンになれるだろう。
給料は安いが、やりがいはあるし、なかなか特殊な仕事だ。
でも、「おもしろそうじゃん」という軽い気持ちで入った私。
この業界は特殊でやりがいありそうだけど、自分の仕事内容は内勤だと思って入った会社だった。
その「やりがいのある?!」職種に自分がなんの因果か任されて、外勤に。
客観的にやりがいありそうって思っていたけど、自分ができるものとは思っておらず、どちらかといえば、無理、やりたくないと思っていた仕事だった。
このご時世、会社辞めても当てがあるわけでもない。せっかく入った会社。ここで辞めるわけにもと思い、これまでなんとか続いている。
幼い頃に想像した将来の自分に近づいているはずなのに、楽しくない。
合わない仕事を続けているせいか、意欲も低迷し、「やる気がないなら、辞め時か」といつも頭のなかでグルグル。
上司にアドバイスを受けても、おもしろくなく、情緒不安に陥り、イライラして、叫びたくなった。
「もーーーやりたくないんだよっっ!!!」って叫びたかった。
「やる気無いなら辞めちまえ!」そんな言葉くらい想像つく。わかってる。
ただ、ここまで頑張ってきた自分にちょっと愛着があり、踏みとどまっている。
私はまだ、自分を特別だと思ってるのだろうか。大して努力せず、一攫千金的に、才能で勝負しようとしているところもがある。
上司などにダメだしくらったり、センスについてとやかく言われると気分を害していた。
というより、才能ないってみんな思ってるだろうけど、自分だけはどこかで「ある」って思いたいのかも。
少なからず、「この仕事をモノにしたい!」と心のどこかで思っているのも事実。
矛盾した感情が、葛藤となり、ストレスになり、情緒不安を招いているのかもしれない。
とにかく、今は、上司のアドバイスどおり素直に努力し、それを実行して、上司の望むスタイルになることが、自分的に気に食わないのだ。
でも、上司の言っていることは正しい。
ただ、自分を否定されたことが気に食わないだけなんだろう。
幼稚な自分に嫌気が差す。でも感情をコントロールできない。
迷う。
辞めるか、素直になるか。
簡単なことなのに、何かが心につっかかり、素直になれない・・・・・。
心の闇へと迷い込んでいる。次回へつづく・・・
小さな頃から、「将来はお嫁さんになりたい」なんて思わなかった。
結婚に本気で憧れたこともない。
全く、自分とかけ離れた世界に感じていた。
父親がいて、家族がそろう日曜日がなんか嫌だったりした。
普段から家にいない父。朝食も夕食も共にすることはほとんど無かった。
母親との距離。世間話はするけど、あまり深い話はしたことがない。どこか無関心な部分も。でもなぜか、顔色をうかがっていた子供の頃。
寂しがり屋の妹。今は、男のためなら家族も犠牲にしそうだ。小学校の高学年くらいまで、いつも寝るときは母親のベッドにもぐりこみ、買物に行く時はいつも母と手をつないでいた。
妹に焼きもちを焼いたことは一度も無かった。むしろ、「子供が親離れする寂しさを、母が味わわずに済む」ので、私が大人になっても、親の関心が妹にあるから安心できるとすら子供ながらに思っていた。
心ではいつも、自分が大人になったら、親が寂しいんじゃないか?と考えていた子供時代。
だから、結婚もして欲しくないんだろうと感じていた。
そのまま、私は大人になりきれずにいた。
今となっては、親は関係ない。けど、生活面など甘やかされ、自由にしてきたのは、事実。お金にはいつも不自由していたけど。
母親が父親の悪口を言うたび、「母親には経済力が無いから離婚できないんだ」と思い、自分はそういう人生は嫌だなと思っていた。
中途半端に勉強ができた私。だけど、これといって、ずば抜けた特技も無かった。
といあえず、父は親ばかで、私を過大評価した。母は・・・とくに何も言わない。が、少し期待してるようだった。
勉強がそこそこできたのも、高校生まで。
大学ではそれまでのキャリア志向が崩れた。というのも、自分より優秀な人がたくさんいた。
自分がキャリアウーマンになれるとすら思えなくなっていた。
幼い頃から引っ込み思案で、人前が苦手。まして人の上に立つ人間になんてなれる器でもない。ということを、思い出した。
中途半端に勉強ができたから、そのことを忘れていたのかもしれない。
思えば、大学までは試験にパスするのが目標で、勉強に励んでいた。「落ちる」=「置いていかれる」気がしていた。
その先に大きな夢や希望があったわけでもなかった。
だから、目の前の目標を達成した時、方向を見失い、迷い込んだ。
そして、縁あって今の会社に。
このまま、今の仕事を極めたら、キャリアウーマンになれるだろう。
給料は安いが、やりがいはあるし、なかなか特殊な仕事だ。
でも、「おもしろそうじゃん」という軽い気持ちで入った私。
この業界は特殊でやりがいありそうだけど、自分の仕事内容は内勤だと思って入った会社だった。
その「やりがいのある?!」職種に自分がなんの因果か任されて、外勤に。
客観的にやりがいありそうって思っていたけど、自分ができるものとは思っておらず、どちらかといえば、無理、やりたくないと思っていた仕事だった。
このご時世、会社辞めても当てがあるわけでもない。せっかく入った会社。ここで辞めるわけにもと思い、これまでなんとか続いている。
幼い頃に想像した将来の自分に近づいているはずなのに、楽しくない。
合わない仕事を続けているせいか、意欲も低迷し、「やる気がないなら、辞め時か」といつも頭のなかでグルグル。
上司にアドバイスを受けても、おもしろくなく、情緒不安に陥り、イライラして、叫びたくなった。
「もーーーやりたくないんだよっっ!!!」って叫びたかった。
「やる気無いなら辞めちまえ!」そんな言葉くらい想像つく。わかってる。
ただ、ここまで頑張ってきた自分にちょっと愛着があり、踏みとどまっている。
私はまだ、自分を特別だと思ってるのだろうか。大して努力せず、一攫千金的に、才能で勝負しようとしているところもがある。
上司などにダメだしくらったり、センスについてとやかく言われると気分を害していた。
というより、才能ないってみんな思ってるだろうけど、自分だけはどこかで「ある」って思いたいのかも。
少なからず、「この仕事をモノにしたい!」と心のどこかで思っているのも事実。
矛盾した感情が、葛藤となり、ストレスになり、情緒不安を招いているのかもしれない。
とにかく、今は、上司のアドバイスどおり素直に努力し、それを実行して、上司の望むスタイルになることが、自分的に気に食わないのだ。
でも、上司の言っていることは正しい。
ただ、自分を否定されたことが気に食わないだけなんだろう。
幼稚な自分に嫌気が差す。でも感情をコントロールできない。
迷う。
辞めるか、素直になるか。
簡単なことなのに、何かが心につっかかり、素直になれない・・・・・。
心の闇へと迷い込んでいる。次回へつづく・・・
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